第66弾「樹洞の利用者たち」


 以前に樹洞のムササビを撮影していてレーザーポインターの赤い光をムササビが見ていたところの樹がありました。最近になって真下から見上げたところ(今更!)面白いことに気づきました。さらに、これは・・・センサーカメラをセットできるのでは??と樹洞にセンサーカメラをセットして入出巣を押さえたい・・・と常々思っていました。
 すぐ着手し、センサーカメラをセットしました。結果すぐムササビが撮れました。しかしカメラもすぐ水浸し・・・(ほぼ水平のため)。この頃は少し時間にゆとりが出来たので、何とか一般的なムササビの出巣時間に行くことが出来ました。これは・・・ムササビの出巣が見られるのでは?と少し通ってみたところ比較的安定して見られることがわかりました。出巣時間に出てこなくて樹洞のセンサーカメラの回収をしていると顔を出すこともありました。回収中のカメラの動画に写ってたりします(←回収中の本人は気づいていない)

ムササビが顔を出す 動画①

 これが奮起のきっかけでもありますが・・・。滑空を撮ろうとしてますがなかなかいい滑空は撮れませんでした。月明かりなしの無灯火で観た時(出巣もろくに見えない)が一番いい滑空のシルエットでした。ひょっとして赤外線の明かりも影響あるのかなぁと思う次第です。ほとんど滑空というよりか逃げるジャンプ位に見えてしまいます。
 そんなある日、樹洞のセンサーカメラを回収中にまたムササビが顔を出しました。あっ、居たんだ・・と思いつつ、別撮りしていた映像を家で見てびっくり、それはムササビではなくテンでした。遠めに見る二つの目は区別がつきません・・・。

テンが顔を出す 動画②

 奇しくもムササビの出巣を撮りに行って、テンの出巣のほうが多く撮れてしまいました。テンの出巣は同じようにあくびをし、同じように舌なめずりをし・・・同じようなルートで枝を伝っていきました。

テンの出巣1 動画③

テンの出巣2 動画④

テンは木登りが得意だと本に書いてあって、「本当かなぁ~」なんて思ってましたが・・・。10m以上の高さをスルスルと移動する姿はまるでムササビにも匹敵する移動力・・・(樹洞の高さは目視で10m程)。ただ被膜がない・・・。
 ちなみに樹洞のセンサーカメラでは肝心の入出巣はほとんど撮れず、軽く風が吹けば誤作動し・・・まったくダメダメなのですが僅かに撮れるのでやめられません(ですがカメラ2台目でリタイヤしました)。それとテンが使ってるのでムササビもしばらく使わないのでしょう・・・。でも今後が気になります。

テンの顛末 動画⑤

岡本 毅(おかもと・たけし/石川県在住)