
こんにちは!最近全国カヤネズミネットワークに入会しました。前職の動物園でカヤネズミを担当していました。当時は野生下での暮らしに近付けた展示を目指していた事もあり、まずは知ろう!とカヤネズミの生息地へと足を運ぶようになりました。
それからというもの、通勤やお休みの日。ふとした時にみつける茅原を見て、果たしてここにカヤネズミは暮らしているのか否か、どんな場所でも気になってしまう癖がつきました。どうでしょう。みなさん、これはあるあるでしょうか??
さて、5.6年前に歩き回っていたとある場所。最初こそはカヤネズミの巣を確認する事ができましたが、イノシシの掘り返しや、クズやセイタカアワダチソウなどの侵入が深刻化し、最近では球巣を確認する事ができなくなってしまいました。カヤネズミは名前に”茅”がついているように、オギやヨシ、ススキなど主にイネ科植物で巣を作り生活をする動物です。そのような”茅原”は近年様々な理由で減り続けているように思います。人間がなんとなく見ている草むらは、カヤネズミにとって巣を作って仔育てをする場であり、ゴハン(エノコログサ、メヒシバやイヌビエ等)であり、とても大切な生活圏だったりします。最近の茅原は随分と背が高くなり穂がなってきましたね。この時期のカヤネズミのつくる仔育て用の球巣の中は、母カヤネズミが穂を運び入れ、これからの寒さにも負けないあたたかい巣になります。
最後に、日本全国で過ごされているみなさまが茅原を見つけたとき、黄色の花が咲くセイタカアワダチソウや他の植物が沢山混ざっているのか、開発などで周囲が刈り取られていないか。イネ科植物ばかりで周囲にはエノコログサやバッタ等がいて、カヤネズミにとって暮らしやすそうな場所なのか。1人でも多くの人がカヤネズミに思いを馳せながら、秋のふわふわとした穂のなる茅原を見てくれていたら嬉しいな~と思うのでした。
大矢 千穂(おおや・ちほ/愛知県在住)
